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【雷神ステージ】T.M.Revolution

18:50

いよいよ「イナズマロックフェス2014」の最後のアクト。

ライブが始まる前から会場全体には異様とも言える熱気と緊張と期待が漂っている。
ヴィジョンに表示が「T.M.Revolution」の文字が映し出されると、悲鳴にも似た歓声があがる。
オーケストラの交響曲のような荘厳なSEが鳴り響く中、
ステージ全体を覆っていたセットが上昇していき、スモークの中からバンドメンバーが登場。
昨日の迷彩柄の衣装とは打って変わって、黒いシックでスタイリッシュな衣装を身に纏っている。
ステージ中央からゆっくりと西川貴教の姿が現れる。
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「行くぞ!」という言葉とともに始まったのは「Count ZERO」。
テクニカルな演奏が難解に絡み合いながらも、メロディのキャッチ―さは失われていない。
続いて演奏された曲は「WHITE BREATH」。
ライブでは定番中の定番とも言える楽曲だが、
この曲もまた、刺激的なギミックを加えられ生まれ変わっている。
その後、今夏発売のシングル「突キ破レル‐Time to SMASH!」、最新シングル収録の「Thread of fate」まで、
現在の2014年現在のT.M.R.の“最新モード”に合わせて、
しっかりとアップデートが施されてる点はサスガとしか言いようがない。
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「改めまして、ここ、滋賀県草津市烏丸半島にようこそーーーー!!
今年も開催できることを嬉しく思うとともに、心から感謝しています!
相変わらず、すげぇ入ってんな!お前らよーーーーーーーーーー!
数えたら今年で6回目。6回も続けていると知事も変わります。
うっすら、次が俺なんじゃないかって…いや、ないッス、ないッス(笑)そんな事したらツアー出れないよ(笑)
この日がある事が当たり前じゃない。何度も言いますがこれしか出てきません。
今日、会えた全てに“ありがとう”です。」


ジョークを交えつつも、本音のメッセージを伝えていく西川。
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「誰のファンだって関係ない。でも、この瞬間だけは俺だけ見てて!まず、間違いないから!
俺の曲はあと2曲です。やる事はひとつしかねぇよな!飛ばしていくぞ――!!」
とMCで、激しく煽る。
…しかし、その後に流れたイントロは「Phantom Pain」。
会場全体が違和感を感じた瞬間…西川が口を開く。

「…あ、違ってた!ゴメンゴメン…。やっちたーーー!1曲飛ばしてた!」
「ちょっとこのままじゃ曲にいけないんで…」

と、再びMCを挟んだ後に仕切りなおすと、会場は一気に和やかなムードに。
「こんな状態じゃ絶対に半笑いでみんな聞くでしょ?ただでさえ、いろいろネ…(笑)」と
笑いを誘いながらも改めて「Phantom Pain」へ。

しかし、曲が始まってしまえば、トラブルなど一切感じさせない。
圧倒的な説得力を持つ歌声でドラマチックなバラードに完璧に歌いこなし、
またしても空気をガラっと変えてしまった。

「こんな事、6年目で初めてですよ…(笑)。でも、何度もやっても、まだこんな緊張感を与えてくれるって
そんなところも、イナズマってやっぱりスゲェなって思いました。
それじゃ、もう1回、言います。ここから本当に飛ばしていくぞ――!!」

そんなMCで始まったのは「Preserved Roses」、そして「革命デュアリズム」。
昨年、水樹奈々と共にコラボレーションした2部作のシングルだ。
打ち込みのサウンドを使いながらも、バンドの生演奏と同期させる事でライブ感溢れるハーモニーを響かせ、
最後は西川の声にならない絶叫とともに、本編が終了した。
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数分のインターバルを空けて西川が再びステージに戻ってくる。

「こんな事がここ滋賀県で6年も続けられているだなんて…
それっていったい何?って言ったら…やっぱり“愛”なんです。
そこで、集まってくれたみんなに、一番ふさわしいこの曲を…」


すると、どこからか「西川――!約束どおり来たぞー!」という声が…。
登場したのは…松崎しげる!
以前、西川が担当するニコニコ生放送「イエノミ!!」に松崎が出演した際、
「出演とか…どうですか?」「…いいよ」と雑談レベルでの約束を交わしてはいたのだが、
その時の事を松崎が覚えており、本当に出演を了承してくれたとの事。
音楽界、芸能界の大先輩の心意気に最大級の感謝を送る西川。
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演奏された曲は…もちろんあの楽曲!
松崎の代表曲であり、日本国民なら誰もが知っているであろう昭和歌謡音楽界に輝く不朽の名曲「愛のメモリー」だ。
松崎と西川によるジェントルでセクシーな“愛のデュエット”に、大きな歓声が上がる。
「いや~、お祭り騒ぎ、大好きだよ!」そう、真っ白い歯を見せながら笑う松崎。
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「本当に、本当にありがとうございます。今回、出演して頂く事が決定したあと、一つだけ心配だったのが
野外で、遅い時間だと…松崎さんがお客さんから見えなくなるんじゃないか?!ってことで…(笑)
そう、松崎さんと言えば黒い肌…そして僕は色白という事で…どうせなら、もう1曲ふさわしい曲が!
デビュー前にリリースした曲で、全てはこの曲から始まり…まるでこの日のために、生まれたような運命のこの曲を!」

そんなMCに導かれて始まったのは…当然、「BLACK OR WHITE」!
間奏では2人でシャツをめくり、肌を見せ合う場面も。
まさに、ここでしか見れない、イナズマでしか実現し得ない奇跡のコラボレーション。
歌い終えた松崎は「ありがとう!イナズマ!…また来るぜ!」と叫び、ステージ袖の闇の中へと消えて行った。

「こんな事が出来るなんて…もう言う事ないです!」と感慨深げに語る西川。
…しかし、どこからか“聞きなれた歌声”が聞こえてくる。
声の主は…MICROとSHOGO! 
(2人は今年、雷神ステージの横にあるスペースで、
ニコニコ生放送「西川貴教のイエノミ!!出張版」の進行役を担当しており、
なんと2日間で合計14時間以上も生放送を行っていたのである)

「もう…松崎さんと2曲歌って盛り上がったんだから、これ以上はないよ!」と渋いリアクションを見せる西川だが、
本心は嬉しいようで、ニヤニヤが隠し切れない様子だ。

気心の知れた2人と会話を楽しんだあと、「最後は…2人と一緒にこの曲を!」と叫び、
いまや「イナズマロックフェス」のテーマソングのような存在になっている「LAKERS」へ。

SHOGOが機転を利かせ「灼きつけてみよう “イナズマ”の景色を」と歌うと、
MICROは「いつでも戻れる場所がある」とラップする。
西川はそんな2人とこの場所で共に歌えることが心底楽しそうだ。
コール&レスポンスを繰り返し、最高潮にあたたかいムードに包まれた中、演奏は終了。
3人は何度も何度も観客に感謝を伝えている。

最後はステージ中央にメンバー全員で集まり、西川がマイクを通さず叫ぶ。

「2014年のイナズマロックフェス、本当にありがとうございました!…また来年もここで会おうぜ!」

そう!この衝撃と感動は…来年の「イナズマロックフェス2015」へと続く!!
“THANK YOU!& SEE YOU NEXT INAZUMA ROCK FES!!”

●SET LIST●

「Count ZERO」
「WHITE BREATH」
「突キ破レル‐Time to SMASH!」
「Thread of fate」
「Phantom Pain」
「Preserved Roses」
「革命デュアリズム」

EN
「愛のメモリー」(with.松崎しげる)
「BLACK OR WHITE」(with.松崎しげる)
「LAKERS」(with.MICRO&SHOGO)

Copyright © イナズマロック フェス 2014 事務局