１２：３０

定刻どおりにビジョンの映像が切り替わり、
画面には「OPENING ACT：Half time Old」の文字が表示される。
彼らは2011年9月結成されたロックバンドで、
メンバーは鬼頭大晴（Vo.Gt)、小鹿雄一朗（Gt)、鬼頭築（Ba)、阪西暢（Dr)の4人。
昨年の「イナズマゲート2013」で優勝し、「イナズマロックフェス2014」の
メインステージでのオープニングアクトをつかみ取った実力派だ。



ボーカル・ギター担当の鬼頭は第一声で
「イナズマロックフェス～ロックをやりにきました～！Half time Oldです！」と絶叫。
そのまま1曲目の「Mr.パトリオット」へとなだれ込む。
“繊細さ”、“儚さ”という魅力を持ちながら、
卓越した表現力で、時に狂気すら感じさせるほどに鋭い演奏を全身全霊で叩きつけていく。



1曲目の演奏を終えると鬼頭は、
「これだけたくさんの人がいればいろんな人がいると思います。
ただ純粋に楽しみに来た人、自分じゃどうにも出来ない何かを抱えながら、音楽に救いを求めてきた人。
初めて観た僕らの事を信じられないならそれでいいです。
ただ、負けないでください。何も信じることが出来なくなった大人に。
僕らの事じゃなくていい、音楽をことを信じて。君はいつだって一人じゃない。」と真摯に語り、
「嵐の中で貴方に向けた歌」へ。さらに会場の興奮を高める。

「次の曲で最後の曲です。去年、このメインステージへの出演の権利を手に入れて、
あれからの1年のこの曲を歌うためにあったんだなと思います。」というMCのあとに始まったのは、
サビで「君だけが全てだ」「またここで愛そう」と強く歌う「すべて」。

わずか3曲ながら、バンドの揺るぎない姿勢とメッセージ性を強く打ち出した堂々のステージで、
雷神ステージ2日目に、早くも最高潮の熱と勢いをもたらした。

●SET LIST●
Mr.パトリオット
嵐の中で貴方に向けた歌
すべて