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モニターの映像が切り替わると、
ライブ前の諸注意を案内するナレーションが流れる。

「…その場に立ち上がっての手拍子や歓声は、ライブの進行の妨げに…
なるどころか、より一層盛り上がりますので、どんどんご参加ください！」

実はこのアナウンス、MINMI流のユーモアが効いたパロディ演出だったのだ。
会場の心を一瞬で掴んだところで、ライブがスタート。


1曲目「lotta love」から「TONITE」へは、流れるような展開。
彼女の魅力の一つであるアゲアゲなアッパー・チューンを連発していく。
序盤から観客とのコールアンドレスポンスを巧みに行い、
初めて観るであろうファン層にまで積極的にアプローチしながらとことん盛り上げる。

「いろんなフェスに出るんですけど、
ロックフェスは結構アウェーな感じじゃないかと思って…結構、心配してます！(笑)
でも、ここでしか会われへん人たちとの出会いを大事にしたいと思ってます！
一緒に盛り上がりましょう!」

「ハイビスカス」の前には「ファイヤー！」という独特なコーラスフレーズを
オーディエンスにレクチャー。
会場全体がうねる様なノリを生み出したまま、「サマータイム！！」へ。
その後も、赤裸々な歌詞が話題のナンバー「＃ヤッチャイタイ」では、
フランクなスタイルのMCと、DJのターンテーブルを駆使しながら、
サビのフレーズを何度も繰り返し、フェスならではの一体感を深めていく。

9月24日にニューアルバム『BAD』する事、
その後の全国ツアーで11月21日に滋賀県立文化産業交流会館で
初めての滋賀公演を行う事を発表すると、観客からあたたかい歓声に包まれる。

最新シングル「いていたいよ」をしっとりと歌い上げたあとは、彼女の代表曲である「シャナナ」へ。
楽曲の途中でも、細かくMCを挟みながら客席を煽るMINMI。
気が付くと、会場の端から端までタオルを回し、
全てのオーディエンスが楽曲の一部になっているような状態。

LIVE冒頭では「アウェーなんじゃないか…」と心配していた彼女だったが、
わずか30分のステージで、イナズマを完全にホームにしてしまったようだ。
ＬＩＶＥにおける彼女のアジテーション能力の高さに、
誰もが驚いたことだろう。

●SET LIST●
「lotta love」
「TONITE」
「ハイビスカス」
「サマータイム！！」
「＃ヤッチャイタイ」
「いていたいよ」
「シャナナ」