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【雷神ステージ】DISH//

2023.10.09 (月)

2011年12月、アーティスト集団「EBiDAN」から生まれたロックバンドDISH//が雷神ステージに二年連続で登場。メンバーは、北村匠海(Vo/G)・矢部昌暉(Cho/G)・橘柊生(DJ/Key)・泉大智(Dr)の4人構成。結成以降、日本武道館での単独公演を4年連続で開催するなど着実に支持を集め、2020年YouTubeチャンネル『THE FIRST TAKE』にて公開された「猫」の歌唱映像が話題となり動画再生数1億回を突破、ストリーミング総累計再生数は4億回を超えるなど大ヒットし、映画やドラマ、舞台、モデルなど、個々でも活動を行っている。

オープニングSEもないままシンプルに登場した4人は、温かい拍手に包まれながら各パートへと移動。一瞬の静寂が流れるなか、北村が人差し指を天に上げる。DISH//にとってそれは「No.1」を演奏するという意味だ。

疾走感溢れるアップテンポのサウンドに、北村の透き通った歌声が気持ち良いロックナンバー。野外の解放感にピッタリハマる歌声は、グングン高音域に達し惹きこまれる。何かを追い求め、前に進む様子を綴った歌詞も、心にダイレクトに響き芯の強さを感じる。


2曲目に演奏された「HAPPY」は、疾走感と力強さが同居した王道ロック。サビで繰り返される「ただ〜」のフレーズが後を引く中毒性の高いナンバー。いつも全力でまっすぐに音楽を届けるバンドの姿勢に会場は熱狂。小雨がふりしきるなか、「あなたに会いたかったんだよ!」とエモーショナルに絶叫する北村の声が満員に埋まった会場にこだまする。

”去年も思ったんですけど、このイナズマのステージ、マジで温かくてマジで楽しくてずっと待ちわびていました。今日という日をみなさんに会えて嬉しいです。あいさつ代わりに猫という曲を歌わせて下さい”

この日、初めてDISH//を知る人に向けて演奏されたのは彼らの知名度を一気に引き上げた代表曲「猫」。野外で聴く「猫」は、バンドとしての実力、ミュージシャンとしての個々の表現力が如実に光る。北村の声と生々しくスケール感のあるサウンドが切なくも温かい空気を作り出す。

“なんか去年もこんな天気だったような気がしてますが、今年の夏は他のフェス晴れ続きだったんですよ。むしろ(悪天候が)ラッキーということで、こんな日があってもいいじゃないかと”

“人間なんだし、浮き沈みあるし、空だって雨が降ったり晴れだったり、いろいろあっていいじゃないかと。僕たちが、楽しみだったことには変わりないんじゃないかと思いますし、どんな日であれ、楽しみな日は楽しみだし、それには変わりないんじゃないかと。みなさん、どうですか?マジで楽しみだったんですよみんなに会えるのが”

北村の熱量のこもった問いかけに、会場からも共感の声が上がる。”雨にも負けない汗を流して下さい”と言って「勝⼿にMY SOUL」が披露された。人気アニメ「銀魂」のオープニング曲として大きな話題をさらった骨太ナンバー。バンドの熱気を追いかけるように会場の熱気もすぐに追いつき、力の込もった歌声を響かせる。さらに「JUMPer」では、会場と一緒に大きく飛び跳ね一体感の輪を広げた。

”フェスって、やっぱり自分が好きなアーティストだったりとか、初めて見るアーティスト、いろんな色が混じって、すごいカラフルなイナズマの空気って本当に今日しかないし、あしたはまた違う色だし、俺はね今日という日にみなさんに会えて本当に良かったです、ありがとうございます”

MCで、何度もありがとうと伝えていた北村。ラストナンバーに感謝の気持ちが込められた「沈丁花」が演奏された。頑張る人へのエールと身近な人への感謝を伝える楽曲で人の心をホッコリさせるパワーを持っている。この日、DISH//を初めて知る人の中にも、心が揺さぶられた人が大勢いたに違いない。ぜひ来年もイナズマに帰ってきて欲しいバンドだ。

<SET LIST>
1.No.1
2.HAPPY
3.猫
4.勝⼿にMY SOUL
5.JUMPer
6.沈丁花