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【雷神ステージ】04 Limited Sazabys

2023.10.08 (日)

定刻前。雨が降る中、04 Limited Sazabysのメンバーがステージに登場。サウンドチェックのための演奏を開始すると、早くもオーディエンスの熱がどんどん高まっていくを感じる。4人も音の確認に集中しつつも、すでに会場からの歓声に気づいている様子。こうしたリハーサルで演奏される楽曲はセットリストに含まれないナンバーが選曲されることが多いが、この日はなんと約3曲を披露。出番の前から彼らのサービス精神には驚かされるばかりた。

紹介VTRを経ていよいよ本番がスタート。お馴染みのSEに乗ってメンバーが現れると大きな歓声に包まれる。「一緒に行けるか!04 Limited Sazabysはじめます!」という一言のあとに始まったオープニングナンバーは「Keep going」。この曲はTVアニメ「弱虫ペダルLIMIT BREAK」OPテーマということもあり、駆け抜けるような軽快なビートがたまらない。

楽曲の最後の短い余韻で「イナズマ!西川さんは俺たちのマイヒーロー!」とGENが叫び演奏されたのはポジティブなメッセージを放つ「My HERO」。ステージにも雨が降り注いでいるが、メンバーたちは気にする様子もなく前方まで来てオーディエンスを煽っていく。続く「GalapagosⅡ」は昨年リリースのアルバム『Harvest』に収録された楽曲。ミドルテンポから始まり、中盤以降にハッとさせれるヒネリの効いたアレンジが心地よい。

「生憎の雨ですが、会いに来くることが出来ました。今年のイナズマも異種格闘技戦というか、ごった煮なアーティストの中で出られて嬉しいです!イナズマに初めて出てから9年目。今年で6回目。常連になってきました。今年もここに立てることを誇りに思います。僕らは2014年に風神ステージから始まって、この雷神ステージへ辿り着きました。僕らがどうやって勝ち上がってきたのか、叩き上げのバンドだっていうのを、観てもらいたいと思います。」

MCのあとに披露されたのは2014年の当時から演奏している彼らの代表曲「monolith」。力強いメロディとGENの個性的なハイトーンボーカル、すべて日本語で歌われる歌詞のメッセージ、そのすべてが胸を熱くさせる。

その後は「Finder」、「Alien」と04 Limited Sazabysが持つヘヴィな一面とミステリアスな感覚が色濃く出たナンバーを続けて演奏。疾走感やメロコアという一般的なパブリックイメージだけでは括りきれないフォーリミのサウンドの幅を見せつける。

「西川さんには以前から、いろんな場面で本当にお世話になっているんですが、いつ会っても向上心の塊。自分を鼓舞して前を向いて活動している。西川さんのあのやる気の原点は何なのかってずっと考えていたんですが、やっぱりこの場所・滋賀にあるんじゃないのかな?って思って…今日はその答えを探しに来ました。僕らも毎年4月にYON FESっていうフェスをやっているんだけど、それも(このイナズマがキッカケに)あって、いろんな部分で影響を受けています。」

素直な言葉で語りかけるGENに会場から拍手が起こる。

「今日、初めてあった人もいると思いますが、また会えることを願って。出会いと別れ、再会を約束して」という一言のあとに演奏されたのは「Terminal」。冷たい雨はまだ降り続いているが優しさに溢れた歌詞とストレートなサウンドが会場を温かく包み込んでいく。ラストナンバー「Just」では「みんないろいろあると思うけど、一緒に今を生きよう!今が大好き、今にすべてをかけてもいい!」とGENが叫ぶと会場も大きな歓声で応え、この日もっとも強力なうねりを作っていった。天性のPOPセンスさとギラギラしたハングリー精神はそのままに、バンドとしての成熟や風格を感じさせるようなLIVEパフォーマンスは圧巻の一言だった。

「イナズマロックフェス」で風神ステージから雷神ステージへと駆け上がり、今ではフェスを代表する存在の一つとなった彼ら。今後はバンド結成15周年を記念して初のセルフカバーアルバムや日本武道館2DAYSワンマンも決定しているだけに、また大きく成長、進化した04 Limited Sazabysをイナズマの地で観れるのが楽しみだ

【SET LIST】
1 Keep going
2 My HERO
3 GalapagosⅡ
4 monolith
5 Finder
6 Alien
7 Terminal
8 Just