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【雷神ステージ】wacci

2023.10.08 (日)

13:00 雨が降り出したと同時に雷神ステージに登場したのは、「聞く人全ての暮らしの中に、そっと入り込んでいけるようなPopsを作るべく結成したバンド」wacci。2009年12月、ボーカル&ギター橋口洋平を中心に結成し、2012年11月メジャーデビュー。泣いたあとにちょっと笑えるような、笑ったあとはもっと笑えるような歌を届け、歌が持つメッセージを余すところなく届けている。

メンバーは、小野裕基(Ba)/因幡始(Key)/橋口洋平(Vo.Gt)/村中慧慈(Gt)/横山祐介(Dr)

オープニングナンバーは、「別の人の彼女になったよ」。リアルな歌詞が共感が共感を呼び、彼らの知名度をぐっと引き寄せたロングヒットナンバー。彼女目線で描かれた切ない歌詞と流麗なメロディ、寄り添うように歌う橋口の歌声は、雨の野外フェスで聴くと、容赦なく心の奥底に染み込んでくる。

“イナズマロック フェス初出演となりますwacciと申します、よろしくお願いします””西川(貴教)先輩と同じ、エピックレコードというレコード会社でデビューから11年やってきました。やっと先輩に呼んでもらえて、長く活動してきて報われた感じです、どうもありがとうございます””このような景色を見させてもらうのは自分へのご褒美なのかなと思います。これからも大事に大事に歌っていきたいと思います”

橋口のバンド活動に対する謙虚な姿勢に会場から拍手が送られる。

 

“雨バンドとしては、完璧なタイミングでの雨が降って参りましたけど、もう一曲だけしっとりとした曲をやって、みなさんが温まる歌をやっていきたいと思っているので、お付き合いいただければと思います”

そう言って披露されたのは、ラブソングだけど応援歌の一面もある「恋だろ」。アコースティックギターに持ち替えた橋口は、せつないラブソングを優しくも儚く歌い上げ気持ちのいい旋律とゆったりとしたwacciのサウンドは野外の解放感を増幅させる。

続く「フレンズ」では、これまでのしっとりした空気を一変させるアップテンポなバンドサウンドを展開。ステージを広々と移動しながら親しみ溢れる歌唱でタオルを回しながら冷たい雨を吹き飛ばす。

過去を塗り替えてしまうような最上級な恋について歌ったwacciらしいナンバー「最上級」では、”琵琶湖の反対側まで届くくらい声出していけるのか!?”と間奏でオーディエンスを煽り、橋口から見て左半分のブロックと、右半分のブロックに分けてコール&レスポンスを展開。橋口の先導でwacciとオーディエンスによるハモパートを作り上げ、見事にバンドとオーディエンスが合体。音楽の楽しさを共有する幸せな最高の空間を築き上げた。

ラストは、wacciのライブでは定番の曲「大丈夫」。”ツライことがあったとき、立ち止まったとき、この歌を思い出してもらえるように心を込めて歌います”曲紹介の際に、橋口が口にした言葉どおり、そっと背中を押してくれるような歌詞は優しさに溢れ、音楽を通して常に寄り添うwacciの魅力満載の楽曲。その安定感ある歌唱力と音楽性の高さは、今まで目にしてきたこと、感じたことの豊富さに裏打ちされたものかもしれない。この日も最後まで優しい気持ちのままオーディエンスと触れ合い、バンドのコンセプトである「聞く人全ての暮らしの中に、そっと入り込んでいけるようなPopsを作るべく結成したバンド」を体現してみせた。

<SET LIST>
1.別の人の彼女になったよ
2.恋だろ
3.フレンズ
4.最上級
5.大丈夫