【DAY1 雷神ステージ】T.M.Revolution

西川による開会宣と同時に「Save The One, Save The All」のイントロが流れ、ステージを覆っていた幕が上がっていく。サポートバンドを務めるのは、SUNAO(Gt)、柴崎 浩(Gt)、IKUO(B)、淳士(Dr)。2021年～2023年にかけて2年間に渡って行ってきた「VOTE」シリーズを支えた最強のメンバー達だ。TOUR同様、フォーマルなスーツで揃えた衣装が野外のステージでも映える。1曲目から最高潮の集中力で盛り上げていくが「伸ばす両手は 光を集めてく」という歌詞のタイミングで本当に空から光が差し込むなど、早くも天を味方にした神がかり的なステージを展開する。

2曲目の「resonance」では「最っ高！これよ！これが見たかったんだイナズマ―！」と叫ぶ西川。ステージを左右に走り回り、観客を煽っていく。

「どうよ、この天気！あれこれ言われていますが、この空の下でみんなと会えることを1年間、待ち望んでいました！この先、僕がやることはたった一つ。みんなに安心・安全に過ごしてもらうこと。それだけです。それは、祈りではなく、願いだと強く思います。この場所に…」

MCに続いて演奏されたのは「INVOKE」。T.M.R.の代表曲の一つであり、『機動戦士ガンダムSEED』初代オープニング楽曲としても広く愛されている楽曲だ。この日は歌詞の最後にある「キミにあるから」というフレーズからシームレスに次の楽曲「ignited -イグナイテッド」へと繋いでいくアレンジ。心憎くも鮮やかな演出に会場から大きな歓声があがる。この曲もアニメ『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』のオープニング曲として有名だ（ちなみに『機動戦士ガンダムSEED』シリーズは、放送開始20周年を記念して「機動戦士ガンダムSEEDシリーズ」最新作となる映画『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』の公開が発表されている）。

最後の曲は言わずと知れたLIVEの定番曲「Zips」。西川はSpecial Guestとしてガチャピンとムックを呼び込む。約3年前にガチャピンがYouTubeチャンネル「ガチャピンちゃんねる」で「HOT LIMIT/T.M.Revolution 西川貴教 歌ってみた！」という動画をアップしたことが発端となり、深めてきた交流。コラボグッズの作成、「VOTE」ツアーへの飛び入り参加を経て、ついにイナズマでの共演が実現した。演奏に合わせて、独自のダンスを披露し、会場を盛り上げるガチャピンとムック。シンプルながらクセになる振り付けに魅了され、気が付けば西川、そして会場も一緒になって踊っている。

演奏を終えても鳴りやまない拍手の中、最高の笑顔に包まれて『イナズマロック フェス2023』がスタートした。

「3日間思いっ切り楽しんでいこう！イナズマ！」

【SET LIST】
1 Save The One, Save The All
2 resonance
3 INVOKE
4 ignited -イグナイテッド
5 Zips