昨年、さらなる高みを目指し、新しい表現を発信したい想いから”西川貴教”名義で本格的に活動スタート。滋賀県を愛し、滋賀県に愛され「イナズマロック フェス」11回目を迎え、会場を埋め尽くした観衆の期待を全身に背負った西川貴教が壮大なSEに乗って雷神ステージに登場。

ステージ前方中央には、今年の全国ツアーでもお目見えしたポルシェのフロント部分がお立ち台のように置かれ、ナンバー部分に記された”TNNK”のロゴが一際目を引く。SEのまま1曲目の「Roll The Dice」へ雪崩れ込むと、リズム隊に負けない西川の重低音の効いた声が鳴り響き、一瞬にして会場を包み込む。重厚で壮大なサウンドは、常に自分自身と戦いながら邁進する西川貴教にピッタリな楽曲だ。
「はじめましての方も、そうじゃない方も、2年目の西川貴教です!今日はこの場所に新たな決意と覚悟をもってやってきました」
間奏で、あくまでも謙虚な姿勢で挨拶した西川は真剣な眼差しで監修を見つめる。やはりイナズマは特別な場。この日にかける思いが伝わってくる。各メディアで”新人アーティスト西川貴教”を強調しているが、ステージに上がればキャリアなどを度外視したパフォーマンスと今まで実現できなかった楽曲のアプローチで、琵琶湖からの潮風を浴びながら金髪をなびかせ縦横無尽に躍動。

「誰にとっても今日は、残された人生の最初の一日」
そう言って披露されたのは、「HIS/STORY」。西川貴教と共に、これまでイナズマに関わったすべての人たちの物語が一つになり、それが新たな歴史を刻んでいくことを証明するかのような力強い心意気が感じられる。全身から溢れる西川の熱気に押され会場全員でシンガロング。その一瞬一瞬がイナズマの歴史となっていく。
「Be Affected」では、目の前に広がる会場の熱気に何度も「サイコー!」と感情を爆発させ、「帰って来たなって、この瞬間改めて思っています。今日会えた全員に、そして今日がある日に心から感謝を!ありがとう!」「俺のこと知らなくたっていい、俺なんかよりイナズマを愛してやってくれよ!」
と故郷への真っすぐな愛と感謝の気持ちを惜しみなく口にする。
ギターサウンドが唸り大和魂が燃え滾る「UNBROKEN」に突入すると、予想も期待も遥かに凌ぐパフォーマンス、そして大自然溢れるイナズマのステージで、西川貴教という野性のエネルギーが一気に解き放たれる。自らの生きざまを全身で体現し、西川貴教という己との壮大な戦いにシンクロした
戦いのアンセム。サビでの白目を剥くほどのハイトーンボイスで滋賀県の壮大な景色に鬼気として迫る。
「休めると思った?休めるわけないじゃん!30分(持ち時間)しかねぇんだよ!!さっきも言いました、今日ここにいる誰にとっても、これから残された人生の最初の一日。さぁ目一杯、華々しく始めようぜ!いいかーー!?ここに集まってれば誰のファンとか、どの曲知ってるとか、もうどうだっていいんだよー!俺にとって一番大事なこと、一番やりたいこと、一番たまんねぇ瞬間がこれだよ!」

オーディエンスを全く休ませない。今日は30分の間にすべてを出し切る覚悟だ。疾走感とエッジの利いた「BIRI x BIRI」でさらに加速!音楽、そして故郷に対する真摯な思いが感じられ、ここから突風を巻き起こす新たな一歩を踏み出す決意を込めたステージ。見るものすべての心を動かす圧巻の歌声は常に魂を揺さぶり新たな魅力を放つ西川貴教。その熱量は想像を超えたものとなり、「イナズマロック フェス」への責任感、そして西川貴教として、いつかイナズマでトリを飾ってやるという決意を背負ってるようにも見えた。
「せっかくなんでこの西日本で、このイナズマで新曲やらせてもらっていいですか?昨日こっそりレコード会社がシレっと告知したこの曲を……」
西川らしく笑いも忘れない曲紹介でラストに演奏されたのは、10月23日にリリース決定した新曲「Crescent Cutlass」!!貴重な新曲初披露に立ち会えたオーディエンスは歓喜の渦に。令和になっても「イナズマロック フェス」と西川貴教は進化を遂げる。故郷、滋賀県烏丸半島広場に集まった大観衆にそう誓った忘れられないステージとなった。
◆SET LIST◆
1.Rool the Dice
2.HIS/STORY
3.Be Affected
4.UNBOKEN
5.BIRI×BIRI
6.Crescent Cutlass
西川貴教 OFFICIAL HP