【雷神ステージ】Novelbright
昨年に続き2度目の出演、大阪発5人組ロックバンド“Novelbright”。
メンバーはVo.竹中雄大、Gt.山田海斗、Gt.沖聡次郎、Ba.圭吾、Dr.ねぎ の5人。
彼らとイナズマには切っても切れない縁が存在する。
ギタリストの沖聡次郎が、開催初期の「イナズマロック フェス」に観客として訪れたことをキッカケに音楽人生を歩み始めたというエピソードは有名であるが、バンドとしても活動初期にオーディション企画“イナズマゲート”に挑戦。
この時は惜しくも落選となるが、数年後、バンド活動で頭角を現すと念願の雷神ステージ出演が決定。
しかし、今度はコロナ禍や天候の事情で出演できない悔しさを味わった。
2023年に念願のイナズマ初ライブが現実となったが、バンドの力量はもちろんのこと、ストーリーの面でもすでにイナズマを体現するような存在感のバンドとなっている。
転換中の音出しリハーサルでメンバーが登場すると、まさかのT.M.Revolution「WHITE BREATH」を披露。
しかも、単なる意表を突いたサプライズというNovelbrightらしいオリジナルアレンジも施されており、彼らの徹底的なこだわりとサービス精神、そして愛を感じずにはいられない。
すでに最高潮ともいえる熱狂的歓声の中で始まった本編。
1曲目は彼らのメジャー1st Single「seeker」。
切ない哀愁とともにバンドの強靭さを感じさせる。
続く2曲目は「Empire feat. Novel Core」。
今年4月にリリースされた3rd Album「CIRCUS」収録のナンバーで、バンド史上初めてのゲストアーティストを迎えた楽曲で、Novelbrightの新たな魅力が発揮されている。
この日のライブではNovel CoreのRAPパートもすべて竹中が担当していたことにも驚かされる。
3曲目の「愛とか恋とか」で会場の一体感をさらに深めると、「Everywhere I Go」へ。
この曲はNovelbright × Eric Namとして8月に配信リリースされたばかりの楽曲。
Novelbrightとして初の試みとなる英詞で歌われる楽曲だが、メロディの美しさもさらなる高みに到達している感覚がある。
アコースティックなイントロから胸に迫る展開が魅力の「雪の音」のあとに、竹中が「みなさん日々、いろんなストレスがあると思うけど、それを発散できるのがこのライブ、イナズマです。一緒に声を出せますか?」とオーディエンスに語り掛けると「Morning Light」へ。
力強いビートと心の内面を歌う歌詞が響き渡り会場がさらにひとつになっていく。
ラストナンバーは彼らの存在を世に知らしめた大名曲「Walking with you」。
何度聴いても、歌詞やメロディはもちろん、ドラマチックなサウンドのすべてが聴く者の感情を揺さぶり、前向きな力をくれる名曲だ。
歌唱力、音楽的多彩さと演奏の魅力、どれをとってもすでに日本を代表するバンドといえるほど特別な存在となっている彼らだが、同時にまだまだ底が知れないポテンシャルがあると感じさせるギラギラ感もほとばしっている。
イナズマへの愛とともに、さらに高く登り詰めた上で烏丸半島の地へ帰ってきてくれることを願う。
<SET LIST>
01「seeker」
02「Empire feat. Novel Core」
03「愛とか恋とか」
04「Everywhere I Go」
05「雪の音」
06「Morning Light」
07「Walking with you」
〈Info〉
「Novelbright LIVE TOUR 2024 ~CIRCUS〜 FINAL IN 姫路城 三の丸広場」
姫路城 三の丸広場特設会場【兵庫】
10月5日(土) 開場/開演 15:00/17:00
10月6日(日) 開場/開演 15:00/17:00