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【雷神ステージ】ながのーず (長野博+井ノ原快彦)

2024.09.21 (土)

20th Centuryの長野博+井ノ原快彦による新生ユニット・ながのーず。
この日はイナズマロック フェス初参加にして、フェスイベント初参加、さらには結成後完全に初めてのライブ。
初めて尽くしなのには当然理由がある。
それは、“ながのーず”は、「イナズマロック フェス 2024」へ出演することを目的として結成されたユニットなのである。
西川が井ノ原と共演した際にトニセンのイナズマ出演を打診。
参加そのものに問題はなかったのだが、リーダーの坂本にミュージカルのスケジュールが入っていたためトニセンとしての出演は見送りに。
しかし、何か別の方法はないかと模索した結果、長野と井ノ原で新たなユニットを結成し二人で出演するというウルトラCが実現した。

この日のLIVEは、ながのーずBANDによる生演奏。
確かなグルーヴと遊び心に満ちたサウンドで長野と井ノ原の歌をサポートしていく。
1曲目に披露されたのは20th Century が2022年12月配信リリースした「ツラいチャプター」。
軽やかなメロディのポップなナンバーだが、優しい歌詞が胸に響く。
2曲目の「Hurry up~今すぐ君の手を~」は今年5月リリースの配信シングル。
演奏前に長野による振り付けレッスンが行われるが、イナズマのオーディエンスは即座に対応。
二人も「え!一回でできてる!みんな天才!」と絶賛していた。
繰り返されるサビのリフレインも心地よく、会場もテンションを上げていく。

細かく(かく秀逸すぎる)寸劇を挟んで披露された3曲目「夕焼けドロップ」は、V6が2005年に発表したアルバム「musicmind」に収録された楽曲で、長野博・井ノ原快彦として歌唱を担当したナンバーだ。
陽が陰りだしたタイミングの烏丸半島で聴くこの曲はまさに楽曲の魅力を最大限に引き出す極上のシチュエーションといえる。

「ながのーずを結成すると発表した時、名前がなぜながのーずなのか。と聞かれました。
井ノ原がどこにも入ってないよねとも言われました。
…何も分かってないな!長野くんと出会ったのは僕が12歳の頃。
ずっと僕の近くで見守ってくれて、1995年に同じグループでデビューもできた。
そして現在までずっと一緒にやってきている。僕はもう長野博に育てられたと言っても過言じゃありません」
そんなMCのあとに披露されたのは、この日のために用意された新曲「俺たちの長野博」。
コミカルな要素もありながらどこかブルースを感じる熱いナンバーだ。
演劇のセリフ回しに近い二人のボーカルも素晴らしく、新曲ながら完全にイナズマの心を鷲掴みにしていく。
演奏を終えると会場からは自然と「ひろし!」コールが発生。
「まさかこんな展開になるとは!」と二人も感激していた。

その後、再び寸劇的やり取りを経てスムーズな流れからV6の大名曲「愛なんだ」を披露。
会場でも大合唱が起こった。

ちなみに今回、ながのーずの二人とながのーずBANDのメンバーはみな、ながのーずオリジナルの”ながのーずTシャツ”を着用していたが、ステージ上には同様の衣装を着たマネキンも鎮座。
このマネキンについて井ノ原は、自身がホームセンター(コメリ)で買った材料で自作した“ダミー坂本”くんだと紹介。
「どうしてもリーダーを連れてきたくて」とメンバー愛を打ち明けた。
しかし、「このダミー坂本…ぜんぜん輪になってくれないんだよね…」と本音を口にしていると、ステージには聴きなじみのあるメロディが響く。
歌声の主は西川貴教だ。
ステージに現れた西川は坂本くんの顔を模したお面を装着。
ダミー坂本くんの頭部に設置を終えると、3人でこの日だけの特別編成でV6の名曲「WAになっておどろう」が披露された。

演奏後、軽やかに退場していく西川だが、二人が呼び止める。
「そろそろ暦も秋になろうっていう頃なのに…なんだか俺たち、カラダが夏になっちまったみたいなんだ…火照って火照って仕方がないんだ!だから俺たち、西川の兄貴とアノ1曲をやりたいよ!」
そんな呼びかけに西川も「なんだって?台風も近づいてきてるって情報があるし、(運営としては)このまま進行するのもハイプレッシャーなんだ…お前ら、覚悟はできてるのか!?」と応える。
お約束ともいえる展開ながら、芝居がかった絶品の寸劇の流れから、3人で「HIGH PRESSUE」を披露。
会場もカゲキで最高な盛り上がりを見せた。

曲を終えると西川は「初めてイノッチにオファーした時もステージ上だったけど、今回もステージでお願いしたいことがある!」と提案。
交わされた約束についてはこの場ではあえて伏せておくが、是が非でも実現することを期待したい。

最後は「ながのーず、今回のイナズマロック フェスへの気合いがハンパなくて…実はもう1曲新曲を作ってきました。」とオリジナル曲「夏のキッカケ」を披露。
二人の歌声が絶妙にハマった、優しさを感じるミディアムナンバー。
新曲でありながら今後末永く愛され続ける楽曲となることを確信してしまう。

新ユニットで初出演ながら、抜群のコンビネーションとステージでの存在感(そして寸劇)でイナズマの空間を完全に掌握していた“ながのーず”。
来年も…是非とも、ご出演お願いします!(さっきは伏せましたが我慢できませんでした)

<SET LIST>

01「ツラいチャプター」
02「Hurry up ~今すぐ君の手を~」
03「夕焼けドロップ」
04「俺たちの長野博」
05「愛なんだ」
06「WAになっておどろう」(w/ 西川貴教)
07「HIGH PRESSURE」(w/ 西川貴教)
08「夏のキッカケ」

LINK:https://x.com/20thCentury_SIN