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【雷神ステージ】ロバート秋山presents 秋山歌謡祭

2024.09.21 (土)

「イナズマロック フェス」初出演にして、過去最大級の強烈にして特殊すぎるインパクトを持ったアーティスト、「ロバート秋山presents 秋山歌謡祭」。
ステージに登場した秋山は冒頭、中国伝統芸能「変面」と様々なデザインの梅宮辰夫の手作りお面を融合させた「変梅」なる“芸”からスタート。
説明不要であり、説明不可能な世界観を烏丸半島に突きつける。

「西川さんにフェスに呼んでもらったのはいいけど、こんな大きなステージでやる曲がない。でも、西川さんの許可が出てるので自由にやります。」
というMCに続いて披露されたのは、秋山オリジナルの“童謡”だ。
(娘を育てる過程で自身が作詞・作曲し、実際に歌っていたという。)

「続いては芋の歌です。みなさん、どんな芋が好きですか?」
という秋山の問いかけに、客席からは様々な芋を呼ぶ声が。
「じゃがいもや里芋という声が多いですが、そういうことを言ってると嫉妬する奴がいるんです…」
という言葉に続いて「山芋のうた」を歌い上げた。
3曲目の「嘘つきタコのチュー太郎」も、この世に存在しないオリジナルの童謡。
烏丸半島に温かくも真剣さを感じる空気が流れていく。

ここで秋山は“ロバート秋山presents 秋山歌謡祭”のイナズマロック フェス出演、そして活動の成り立ちを語るうえで欠かせない“メモ少年”こと メ~テレ局員の篠田直哉氏について説明する。

――小学生のころにお笑いトリオ・ロバートと出会い、猛烈にのめり込んだ篠田氏。
次第に単独ライブにも通いだすようになるが、「いつでも読み返して笑いたい」という理由からライブ中も笑う間を惜しんでメモをしまくるように。
そんな光景を見た秋山から“メモ少年”とあだ名をつけらイジられる存在となっていった。
その後、大学生になった“メモ少年”は学園祭の実行委員となりロバートをゲストとして招くことに成功。
さらに「ロバートと一緒に何かを作りたい。自分の好き勝手に秋山さんを使える番組を作りたい」という夢を叶えるべく、名古屋テレビ(メ~テレ)に入社。
2021年10月にYouTubeチャンネルで公開した動画「【ロバート秋山】元ストーカーがテレビ局員に。職権濫用で番組に呼ばれる」は、現在までに1,100万回再生を超える大バズを記録。
さらに2022年6月には書籍「ロバートの元ストーカーがテレビ局員になる。~メモ少年~」(東京ニュース通信社)も出版した。
…そんな“メモ少年”が長年思い描いていたのがロバートの歌ネタ、そして秋山竜次の音楽的才能をもっと世に知らしめること。
そんな構想が結実したのが、他でもない音楽特番「秋山歌謡祭」だ。
アーティスト・秋山竜次が自作の楽曲を歌い続けるこの番組は、1回目は2023年3月に放送。
大好評を受けて第2回となる「秋山歌謡祭2024」では、「アーティスト秋山をド派手に演出する」ことを目的に実施したクラウドファンディングが総額529万円の支援金を獲得。
ゲスト・ヴォーカリストに「西川貴教」も参加し、奇跡のコラボステージを実現。
今回は、そのときのお礼として“ロバート秋山presents 秋山歌謡祭”のイナズマロック フェス出演が実現したのだ――

秋山はステージ前方で“カンペ出し”を行っていたメモ少年をステージまで呼び込み、「一人のファンの気持ちがこんなステージにまで辿り着いた。もうここがゴールだ」と語りかける。
対する“メモ少年”はステージに呼び込まれたことに戸惑いつつも、「アーティストとしての秋山さんをこれだけの人の前で観てもらえたので嬉しい」と感慨深げな様子だ。

メモ少年をフィーチャリングして披露されたのは「SAY KOU SHOW」。
この曲は「交際してから性交渉なのか? 性交渉してから交際なのか?」という疑問を歌にした楽曲。
秋山からの問いかけに回答しているうちに自分の実体験を答えてしまうという仕掛けがある。
5曲目は「大きな願いは抱きません。目の前にある小さな願いを集めて歌にしてみた」という「願い」。
慎ましく微笑ましくも何かが胸に刺さるバラードナンバーだ。

そしてラスナンバーは「TOKAKUKA」。
絶対的キラーチューンであるこの曲には…もちろん、西川貴教が参加!
3月の特番以来となる特別バージョン「TOKAKUKA 〜Revolution〜 feat. 西川貴教」として披露された。
この曲は東京にある様々な公共施設の運営は都がやっているか、区がやっているのかの謎に迫った名曲。
どこかノスタルジックなメロディとキャッチーな近未来シンセサウンドに導かれながら、都か区か市か財団かが明らかになっていく。
後半の歌詞の一部がイナズマ特別バージョンで歌われたことも最高のスパイスとなり、この日一番の一体感を作り上げた。

“メモ少年”のロバート愛をきっかけに「イナズマロック フェス」出演まで実現してしまった「ロバート秋山presents 秋山歌謡祭」。
この日、秋山歌謡祭は(そしてイナズマも)また新たな禁断の扉を開けたっ!

<SET LIST>

01「変梅」
02「山芋のうた」
03「嘘つきタコのチュー太郎」
04「SAY KOU SHOW」feat.メモ少年
05「願い」
06「TOKAKUKA 〜Revolution〜 feat. 西川貴教」

LINK:https://www.nagoyatv.com/program_sp/akiyama_music_festival.html
https://creatorsfile.com/