DAY2の雷神ステージ、次のACTは「アイドルマスター SideM」。アイドルマスターSideMは、2014年にソーシャルゲームでスタートした男性アイドルをプロデュースするゲーム。ユーザー、そして観客はメンバーたちが315プロダクション（サイコープロダクション）という芸能事務所のプロデューサーとして、個性豊かなアイドル達をプロデュースしていく内容だ。ゲームだけに留まらず、配信・コミカライズ・アニメ、そしてLIVEと、さまざま展開しているのも特徴。どのコンテンツも徹底したクオリティで絶大な人気を博している。LIVEは2015年から行っており、単独コンサートの他に外部イベントへも出演経験があるが“ロックフェス”への出演は彼らにとっても初めてとなる。

「アイドルマスター SideM」のLIVEでは49人のキャラクター、16のユニットの中から毎回異なる組み合わせのメンバーが出演。この日はDRAMATIC STARSから仲村宗悟（天道 輝役）、Jupiterから神原大地（伊集院北斗役）、FRAMEから濱 健人（木村 龍役）、彩からバレッタ裕（華村翔真役）/中田祐矢（清澄九郎役）、High×Jokerから千葉翔也（秋山隼人役）/ 渡辺 紘（榊 夏来役）、神速一魂から益山武明（紅井朱雀役）/ 深町寿成（黒野玄武役）、S.E.Mから伊東健人（硲 道夫役）/ 中島ヨシキ（山下次郎役）、THE 虎牙道　から濱野大輝（円城寺道流役）という12名がパフォーマンスを行った。

NEXT ARTISTを告げるVTRに続いてメンバーが登場。カラフルな衣装が目に飛び込んで来る。1曲目は「Growing Smiles！」から始まった。この曲は昨年9月にリリースされた楽曲で新たなユニットを迎え49人となった現在の彼らを象徴する1曲だ。もちろん今日は12人全員で高らかに歌い上げる。

「イナズマロックフェス初参戦です！西川さん、こんな素晴らしいフェスに呼んで頂きありがとうございます！僕たち、基本的にはペンライトを持って頂いてライブを行うことが多いので、この手が上がる感じがとても新鮮です！今日のステージでアイドルマスター SideM」を憶えて帰ってくださいね！次の曲はサビでオイ！オイ！という盛り上げる部分があるんですが今日は声は出さずに手を掲げて一緒に盛り上がってください！」

それぞれの自己紹介とMCに続いて披露されたのは「バーニン・クールで輝いて」。神速一魂の益山武明（紅井朱雀役）/ 深町寿成（黒野玄武役）による疾走感あふれるロックンロールナンバーだ。「俺たち315プロダクションのパフォーマンスを胸に焼き付けて帰ってくれ！」と叫び、会場の熱を高めていく。楽曲の途中から彩のバレッタ裕（華村翔真役）/中田祐矢（清澄九郎役）、THE 虎牙道の濱野大輝（円城寺道流役）もステージに登場、3曲目の「笑顔の祭りにゃ、福来る」は5人での歌唱。祭のうちわを持ち「えいやさ！よいやさ！」というフレーズが印象的なお祭りチューンだ。その後は、S.E.M伊東健人（硲 道夫役）/中島ヨシキ（山下次郎役）、Jupiter神原大地（伊集院北斗役）、High×Joker渡辺 紘（榊 夏来役）の4名による「Beyond The Dream」から、DRAMATIC STARS仲村宗悟（天道 輝役）、FRAME濱 健人（木村 龍役）の3名でのHigh×Joker千葉翔也（秋山隼人役）「NEXT STAGE！」と、グループ全体曲のメドレーを華麗にリレーで繋げていく。

「ありがとうございます！僕たちは初めてのロックフェス出演なんですが…楽しんで頂いているでしょうか？僕らのステージを初めて観た！という方はどのくらいいらっしゃいますか？（会場の反応を受けて）ありがとうございます！次にまたどこかでお会いした時にはどうぞ2回目面（づら）してくださいね！」というMCで会場を和ませたあとは、中指と薬指をクロスして親指を隠す“サイドMポーズ”を会場にレクチャーし、最後の曲へ。披露されたのは「アイドルマスターSideM」初期から大切に歌われ続けているテーマ曲「DRIVE A LIVE」だ。サビの最後では、恐らくこの日初めて彼らに触れたであろう様々なアーティストのファンたちも一緒になってポーズを掲げて一つに。前向きな歌詞とメロディ、まるで夢かと思うようなエンタテインメント性に心が満たされていく。

これまでもジャンルレスかつボーダレスなラインナップでイナズマロックフェスだが彼らのこの日のステージによって、これまでのイナズマにもなかった新たなストーリーが始まったと言えるだろう。初めてのロックフェス参加ながら自分たちの魅力を120％出し切ったアイドルマスターSideM。会場の誰もが315の笑顔になったはずだ。