【DAY2・雷神ステージ】DISH//

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2022.09.19 (月)

イナズマロックフェス2022 DAY2のFIRST ARTISTは北村匠海(Vo/G)、矢部昌暉(Cho/G)、橘柊生(DJ/Key)、泉大智(Dr)で構成された4人組バンド「DISH//」。映画やドラマ、舞台など、4人が個々で様々な分野で活躍をしつつ、着実かつ地道な音楽活動を続けながら、現在はバンド結成10周年イヤーを迎えている。

オープニングVTRの余韻が残る中、SEもないまま各パートへと移動していくメンバーたち。演奏が始まる前の何気ないしぐさや佇まいだけでもオーラを感じさせる特別なスター性に驚く。最初に披露された「僕たちがやりました」はOKAMOTO’S提供の力強いロックナンバー。安定した歌と演奏、コーラスワーク、「生きろ！」という強烈な歌詞が突き刺さる。

2曲目の「しわくちゃな雲を抱いて」は作詞をボーカル・ギターの北村が、作曲をドラムスの泉が担当したミディアムナンバー。ギターを置いてハンドマイクになると北村のフロントマンとしての魅力がさらに倍増。穏やかな楽曲でも会場全体をロックするような鋭い視線が印象的だ。「憧れていた念願のこのステージ！イナズマロック、ずっと待ってたんだよな！？その熱量が伝わってくるから今日は飛ばしていくぞ！」というMCのあとは「沈丁花」へ。この曲は北村とマカロニえんぴつのはっとりによって作られた楽曲で、美しいメロディとアレンジ、中盤に仕掛けられた鮮やかな曲展開に驚かされる。

北村による「もうちょっと汗かきたいですよね、みなさん！まだ太陽が上がり切ってないなんて言わせないぞ！」というMCに導かれて始まったのは「勝手にMY SOUL」。フックのあるフレーズが散りばめられた楽曲と、挑発的なボーカルがたまらないロックチューンで会場をどこまでも魅了していく。続く楽曲はTVアニメ「僕のヒーローアカデミア」オープニングテーマとしてもお馴染みの「No.1」。「今日この場所に集まった全てのアーティストがNo.1でオンリーワンです！それぞれの楽しみ方で楽しんでいきましょう！」という北村の言葉も力強く響きオーディエンスの胸をアツくする。

DISH//のステージでは中盤以降から徐々に雨が降り出していたが、北村は「このネタは何度も擦ってるんですが、僕らが野外でライブをすると毎回雨が降るんです(笑)だからこの雨も僕らのせいですね…ってそんな話をしたら余計に雨脚が強まってきましたね…(笑) 最後はこの雨の中でしっとりと『猫』をやりますんで、聴いてください」と語り、オーディエンスへの気遣いも忘れない。

シンガーソングライター・あいみょんによる提供曲であり、「猫～THE FIRST TAKE ver.～」およびオリジナル「猫」が各配信サイトにてストリーミング再生回数が合算4億回を突破するなど、バンドにとっての代表曲となっている名曲だが、野外で聴く「猫」は特にDISH//のLIVEバンドとしての実力、ミュージシャンとしての表現力が光っていた。

最後に北村が「このあとも楽しんで帰ってください。また、逢いましょう！」と叫ぶと、会場からは大きな拍手が。誰もが胸をときめかせずにはいられない規格外のスター性と底の知れないポテンシャルを持つ彼ら。是非とも再びこのイナズマのステージに帰って来てもらいたい。