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【風神ステージ】CRAZY VODKA TONIC

2018.09.24 (月)

広島県福山市から飛び出した4人組ロックバンド。

池上優人(Vo) /奥本真光(Gt) /進竜馬(Ba)/坂本志穂美(Dr)

2010年、県内の高校の同級生を中心に結成。

 

着実なライブ活動で注目を集め、各地の大型イベントにも出演。

これまでは地方都市在住ゆえに、どうしてもCRAZY VODKA TONICに触れる機会が少なかったが、全国からCDを求める声が増え続け、今年3月にリリースした3rdアルバム「書を灯す」が全国流通盤に!

これからが楽しみな実力派バンドだ。

 

 

ステージに登場した池上が中央に立ち、これから始まる演奏を前にして深々と観客に頭を下げる。

 

昨年「イナズマロック フェス 2017」に出演予定だったが、残念ながら台風のため出演中止となり、今回は並々ならぬ意気込みで滋賀県へやってきた。

 

「音楽というのは地元を背負ってやってきたものだと思っています。

そんなイナズマロック フェスのステージに、本日は立てております。

それは大変光栄だと思います。そして去年俺たちは台風でこのステージに出られませんでしたが、今年は、雷だろうと、台風だろうと負けるわけにはいかないんです。

なぜなら、広島県福山市という地方都市を背負ってこのステージに来てるので、負けるわけにはいかないんです!

広島県の田舎町からやって来たCRAZY VODKA TONICといいます!」

 

池上優人の力強い宣誓でライブはスタート。

アルバム「書を灯す」の1曲目に収録されている「涙の走馬灯」が放たれる。

 

疾走感に溢れたチューンに心地いい転調、思わずシンガロングを誘うサビが印象的だ。

池上優人の囁くような歌に胸が張り裂けそうになる。

 

 

続いて演奏された「黒ヤギさんたら食べずに読んだ」は、”誰よりもあなたに愛されたい”と願う曲。

こちらもサビが印象的で悲壮感が漂うナンバーだが、CRAZY VODKA TONICのライブでは盛り上がる一曲だ。

「拝啓、名前も知らないあなたへ」を挟み、再びMCへ。

 

「地元を背負ったフェスに出られて大変光栄に思います。

俺たちがまたいつか、あの向こうに見える雷神ステージで歌えますようにと、ここであなたたちと約束をしたいと思っています。

ラスト1曲、その曲を誓いの歌とさせていただきます」

 

そう告げて演奏されたのは「前人未到」。

ピアノのイントロに扇情的なギターが絡みつき、完成度の高いナンバー。
後半で一気に感情を爆発させる曲構成に引き寄せられ、池上優人の誓いに胸が締め付けられた。

 

イナズマロック フェスと同じ志を持つCRAZY VODKA TONICを、

またイナズマで観られることを願わずにはいられないステージだった。

 

【SET LIST】

1. 涙の走馬灯

2. 黒ヤギさんたら食べずに読んだ

3. 拝啓、名前も知らないあなたへ

4. 前人未到